東海循環器画像研究会

ミッション

 東海循環器画像研究会は血管撮影およびインターベンション治療に携わるコメディカルスタッフの資質向上に寄与します。

ごあいさつ

 当研究会は1993年に東海シネ撮影技術研究会として発足し、1997年に現在の東海循環器画像研究会と改名して、今年で26年目を迎えました。

 当時の心臓カテーテル検査は35㎜のシネフィルムを使用して、マニュアルX線条件によるシネフィルム撮影を行い、専用の自動現像機によって現像処理を行っていました。このため撮影技術や現像処理など各々の施設による独自性が強く、それらの情報を共有することを目的として設立されました。初代会長の安城更生病院須場先生から中京病院可児先生、名古屋第二赤十字病院瀬口先生へと受け継がれていく中、私は1995年頃から参加させて頂いていて、この度大役を拝命いたしました。

 心臓カテーテル検査はシネフィルムからフィルムレスへ、I.I.からFPDへ移行し、診断検査からインターベンション治療へと進化してきました。当研究会も時代の変遷と共に、心臓カテーテル検査中心の研究会から血管撮影およびインターベンション治療を中心に放射線防護、放射線管理、救急医療など様々な分野を企画するに至り、会員の資質向上を目的として活動しています。またIVR被ばく低減施設認定を行っている全国循器撮影研究会の全国9カ所ある推進母体の一つにもなっております。
現在の血管撮影室業務は、医師を中心に診療放射線技師、看護師、臨床工学技士、臨床検査技師など様々な職種の協同により成り立っています。インターベンション治療を安全に施行するには、それぞれの職種が高い専門知識と技術を持って協力し合うチーム医療が重要とされていて、私たち診療放射線技師は放射線の安全管理と放射線防護の最適化への努めも必要となります。血管撮影領域の診療放射線技師の専門性については、日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構による認定技師制度があり、当研究会はこの認定機構及び日本救急撮影技師認定機構の認定団体であるため、出席して頂くことで認定単位を得ることができます。

 当研究会では血管撮影およびインターベンション治療に携わる診療放射線技師が中心となって、最新情報を発信して臨床に直結した専門性の向上を目指すとともに、他のコメディカルスタッフの皆様も気軽に参加できる研究会を目指しています。今後も役員一同当研究会の歴史を踏まえ、更なる発展に努めて参りたいと思いますので、会員の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2019年7月 東海循環器画像研究会 永田敬章